市内各地で小正月行事
毎年1月15日辺りに糸魚川市内各地で小正月行事が催されます。 その年の五穀豊穣や豊漁祈願、無病息災、家内安全などを願います。
全国的には「どんど焼き」や「とんど焼き」など様々な呼ばれ方がありますが、糸魚川では「賽の神」「鳥追い」などと呼ばれる他、青海地区の「竹のからかい」や能生地区・白山神社の「献灯祭・お筒粥の神事」、藤崎観音堂の「はだか胴上げ祭り」といった独特の行事があります。
今回は1月15日に行われた根知・根小屋地区の賽の神に参加しました。
今回訪れた場所は根知川沿いに走る堤防の一角で、地元役員らの手により大小2基の櫓が組まれていました。
竹と杉で組まれた櫓に沢山の藁が巻かれていて、下の方には昨年使われた注連縄や御札のほか、だるまなどの縁起物も添えられており、上部に見える竹には書き初めが括られていました。
大きい方の櫓には雪で作られた祭壇があり、清酒が奉納されています。
櫓の近くにはテントがあり、そこで暖かい甘酒が振る舞われていました。この日は日中は晴れていたのですが、日が落ちると途端に寒さが増してきます。
祭事場まで歩いてくる間に冷えた体をおいしい甘酒で温めさせてもらいました。
次第に人が増えてくると賑やかさが増してきます。点火間近には沢山の人だかりができていました。
午後7時。さぁいよいよ点火です。
区長さんの先導のもと、最初に小さい方の櫓に火がともされました。
乾燥した藁は瞬く間に燃え広がり、あっという間に大きな火柱が立ち上がりました。
それと同時にさっきまでの寒さが嘘のように、ものすごい熱が顔に突き刺さります。
周りの人はその燃えさかる火柱にお賽銭を投げ込み、今年一年の無病息災を祈願し手を合わせていました。
最初の火が落ち着くと奉納された御神酒と塩が配られ、いよいよ大きい櫓に点火となります。
こちらの櫓は本厄と前・後厄の方々により、厄除け祈願がされた後、その方々により櫓に点火されます。
厄年の方々の持つ藁の束に種火が点火されると、それぞれが大きな櫓に点火します。
こちらもあっという間に燃えさかり、瞬く間に巨大な火柱となりますが、先程とは比べものにならないくらい熱く、目を開けていられないほどでした。
役目を果たした縁起物のだるまも文字通り”火だるま”となり勢いよく燃え上がります。
また、てっぺんに括られた書き初めが燃え上がると字が上手になるという言い伝えがあるそうです。
炎は一瞬で書き初めを包み込み、すぐに灰となって空に舞い上がりました。
こちらでも沢山のお賽銭が投げ込まれ、祈願成就を祈る姿が見られます。古の人々もこの燃えさかる炎に祈願成就をイメージしていたのではないでしょうか。
火の勢いが落ち着いてくると「今年はいい燃え方だった」などの声が聞こえ、今年の豊年満作を確信したように皆さん笑顔で家路に向かいはじめました。
平成20年1月15日








